一般歯科-福岡・那珂川市の歯医者なら古賀歯科医院

リハビリ用義歯

古賀歯科医院の推奨する「リハビリ用義歯」とは一体なにか?
このページでは、よくある疑問を踏まえてわかりやすくまとめていますので、今お使いの入れ歯に対する不満などがある方は、ぜひ一度ご覧になってみて下さい。

リハビリ用義歯とは?

院長

「作ったばかりの入れ歯が合わない」
「何度入れ歯を作り変えても噛みにくい」

そんな経験をお持ちの方はいらっしゃらないでしょうか?

古賀歯科医院では、痛くなったら調整をして、、
という対症療法ではなく、痛くならないよう、根本の原因を治す
「リハビリ用義歯」を使った治療を推奨しています。


患者様

リハビリ用義歯?はじめて聞きましたけど、そんなのがあるんですか?


院長

合わない入れ歯を長く使っていると、どうしても痛みの少ない位置で噛むようになってきますよね?


患者様

そうなんです。本当は、自然に顎を上下して噛みたいんですが、どうしてもその位置だとうまく噛めないので少し顎を左右にずらして痛みの少ない場所で噛んだりしちゃいます。


院長

実は、そういう状態が続いていると、体が本来の噛み合わせではない場所で噛めるように適応して、顎の動き方がおかしくなって しまうんです!
人間の適応力ってスゴイですよね・・・


患者様

へぇ~そんな事があるんですか!
確かに合わない入れ歯で、無理やり噛んでいたら、そのうち、その場所で噛めるようになった経験があります・・・でも、それはそれで良いんじゃないんですか?


院長

確かに、噛めるようになったのであれば良いような気がするんですが、実はそうじゃないんです。


患者様

どういうことですか?


院長

はい。例えば、足を怪我して歩けなくなったときに、足を引きずりながら無理やり歩いていると、変な歩き方がクセになってしまうことってありますよね?


患者様

あります、あります。


院長

【歩く】という部分だけを見ると歩けてはいるけど、他の骨や筋肉に大きな負荷がかかってしまいますし、体のバランスが崩れて、全身に影響がでてしまうんです。


患者様

なるほどー。噛み合わせの位置が変わってしまう、というのはそれと同じ事なんですね?


院長

そのとおり!その状態で入れ歯を作ろうとすると、その時に噛める場所、つまり本来の噛み合わせではない場所で噛み合う入れ歯を作製することになってしまいます。

そうすると何度入れ歯を作っても、何度調整をしても、違和感や痛みがなくならない、という事態になってしまうのです。


患者様

そこでリハビリ用義歯が活躍するんですね!


院長

そうなんです。例えば噛み合わせの高さが本来の位置よりも低くなっていれば、噛み合わせを高くした入れ歯を作り、その入れ歯をしばらく使ってもらいます。そうすることでトレーニング・リハビリとなり顎の噛む位置や周囲の筋肉、そして機能が回復してくるのです。


院長

このようにリハビリ用義歯を使用することにより、筋肉の状態や歯ぐきの状態を整え、安定したところで最終的な入れ歯の作製に入ります。
ご自身が「よく噛める」「正しい噛みあわせ」で入れ歯を作るので良く噛める入れ歯が完成します。

治療期間はどのくらいかかるの?

患者様

なるほど!すごく納得しました!
では全体の治療期間はどのくらいかかるんですか?


院長

では、順を追ってご説明しますね。
まずリハビリ用義歯の作製には約1ヶ月かかります。それができたら調整&使用を繰り返しながら、正しい顎の位置を探っていきます。


院長

また顎の位置だけでなく、歯ぐきには見た目には分からない程度の傷や、合わない入れ歯を使用していたことによる歯ぐきの変形があるケースもあります。これらがしっかりと落ち着き、歯ぐきや粘膜が安定した状態で入れ歯の型を採らないと「合わない入れ歯」を作るだけになってしまうのです。


患者様

確かに、僅かな隙間があると、そこに食べ物が入ってしまって痛みの原因になってしまいますね。
また、吸着力も変わってくるので、“リハビリをして、安定した状態で入れ歯を作る”というのはとても大切な事なんですね。


患者様

リハビリに必要な期間はどのくらいかかるんですか?


院長

あっていない入れ歯を長年使っていると、本来の正しい噛み合わせの位置とのズレがかなり大きくなっています。
そのズレが大きければ大きいほど、当然ですが元の状態に戻していくのに時間がかかります。個人差がありますが早い方だと1ヶ月程度、長い方だと数ヶ月かかることもあります。


患者様

なるほど、良くわかりました。
ちなみに、入れ歯は古賀先生が作ってるんですか?


院長

いえ、型や噛み合わせは私達で採りますが、それ以外の工程はすべて技工士さんによるハンドメイドになります。技術力の高い技工士さんでも、保険の義歯には限られた材料を使い、更にあまり時間をかけることができないので、自身のこだわりを出すことはできません。
(保険の入れ歯と自費の入れ歯では、技工料も10倍以上変わります!)
自費の入れ歯だからこそ、充分な時間をかけ、保険の制約を受けない適切な材料を使用するので、良く噛める入れ歯が作れると思っています。

リハビリ用義歯の費用や通院回数は?

患者様

リハビリ用の入れ歯を作る際に必要な費用や通院回数の目安って教えて頂けるんでしょうか?


院長

もちろんです。費用はリハビリ用の入れ歯と最終的な入れ歯とセットで45万円~55万円(税抜き)となります。

通院の頻度としては、リハビリ開始時は一週間に一回くらいのペースで来ていただくのが良いかと思います。

ご自身の本来の噛む位置と、体が慣れてしまった噛む位置が異なってしまっているため、最初は少し当たる部分がでてきます。
それをこまめに調整していくイメージになります。落ち着いてきたら2週間に一度くらいのペースでご来院ください。

そして最終的な入れ歯の作製にも約1ヶ月程度かかります。


患者様

けっこう費用と時間がかかるんですね・・・


院長

よりよく噛めて、すごく馴染んで、ご自身の体の一部となる。
そんな入れ歯を入れることは、楽しい食生活や、豊かな生活に欠かせませんよね。

そのためのリハビリ期間や、より良い入れ歯製作にはどうしても時間や費用がかかってきてしまいます。

でも、その分得られる人生の豊かさや喜びも非常に大きいので、自信を持ってオススメしています。


患者様

確かに、今感じている様々なストレスから解放される喜びを考えると、そのくらいの価値はありますね。

とにかく入れ歯が合わないと、食べることが辛くなるので、 どうしても食事が楽しめないんです。


院長

そうですよね。ちなみに、食事が楽しくないと食べる喜びがなくなってしまうだけでなく栄養不足になったり、噛むという刺激が減ることにより、記憶といった脳の機能低下を引き起こす可能性もあるんですよ。

保険外併用療養費制度と医療費控除について

院長

また、料金に関しての補足ですが、総義歯(上の歯、もしくは下の歯に1本も歯が残っていない方の入れ歯)については諸条件がありますが、保険外併用療養費制度が使えます。

これは、入れ歯作製に係る費用のうち、一定の金額を保険適用できる、というものです。


患者様

えっ?でも、保険の診療と、自費の診療を一緒に行うのは禁止されてるんじゃないんですか?


院長

よくご存知ですね!
はい、保険と自費の「混合診療」は認められていないのですが、金属の床を使った総入れ歯などは保険外併用療養費制度が認められており、一部が保険給付の対象となります。
さらに、医療費控除の対象にもなりますので、併せての申請を忘れずに!


患者様

へぇ~!この制度ははじめて聞きました!
医療費控除は聞いたことはあるんですが、あまり詳しくないので、どんな制度か教えてください!


院長

一世帯において、一年間(1月1日~12月31日)に支払った医療費の合計が10万円を超える場合、申告をすると税金が 還付される、という制度です。


患者様

どのくらい還付されるのか?の目安ってわかったりするんですか?


院長

1年間に支払った医療費から10万円を引いた額に、所得税率をかけた金額が控除されるので、例えば課税所得額が400万円の方だと、
・所得税率は20%

家族の医療費の合計が50万円(入れ歯も含む)だとすると
・(50万円-10万円)×20% =8万円

となり、支払った所得税から8万円が還付される、という計算になります。

あくまでも一例ですので、詳しくは最寄りの税務署にお問い合わせ下さい。


患者様

ありがとうございます。すごく参考になりました。
リハビリ用義歯、前向きに考えてみたいと思います!


院長

ただ入れ歯を作ってもらうのに比べると時間も費用もかかってしまいますが、とりあえずの入れ歯ではなく、しっかりと噛めてストレスの無い生活を送ることは、人生を豊かにする上で非常に重要になります。

たかが入れ歯、と思わずに、不安な事や不明な事がある方はお気軽にお問い合わせ下さいね。